治療の第一番目の目の付け所は、やはり、足の厥陰肝経です。
経絡の表裏も考えて、足の少陰胆経も触ります。
背部兪穴と側腹部も治療ポイントです。
脂肪肝とは
脂肪肝とは、肝臓の細胞に過剰な脂肪が蓄積した状態のことを指します。
単なる脂肪の蓄積だけであれば軽度ですが、進行すると肝炎や肝硬変、糖尿病などのリスクが高まります。
脂肪肝の主な原因は以下の通りです
肥満やメタボリックシンドローム
脂肪の代謝異常により肝臓に脂肪が蓄積します。
高脂肪・高カロリーの食事
摂取カロリーが消費カロリーを超えると脂肪として肝臓に貯蔵されやすくなります。
糖尿病やインスリン抵抗性
血糖値やインスリンの異常が脂肪蓄積を促進します。
過剰なアルコール摂取(アルコール性脂肪肝の場合)
症状
初期の脂肪肝は症状がほとんどなく、自覚できないことが多いです。
進行すると以下の症状が出ることがあります:
倦怠感や疲労感
右上腹部の軽い圧痛や不快感
肝機能異常(血液検査でAST・ALTが上昇)
診断
血液検査:肝酵素(AST、ALT、γ-GTP)の上昇
画像診断:超音波検査やCT、MRIで脂肪の蓄積を確認
肝生検(必要に応じて):炎症や繊維化の程度を評価
治療と管理
生活習慣の改善
食事の改善(高脂肪・高糖質制限)
適度な運動で体重管理
基礎疾患の管理
糖尿病や高脂血症、高血圧を適切にコントロール
アルコール制限
アルコール性脂肪肝は断酒が最も重要
医師の指導による薬物療法
必要に応じて肝機能改善薬や脂質代謝改善薬が使用されることがあります
まとめ
脂肪肝は生活習慣病と密接に関連する疾患で、早期発見と生活習慣改善が重要です。
症状が軽くても放置すると肝障害や循環器病リスクが高まるため、定期的な健康診断と自己管理が推奨されます。
肝臓は「沈黙の臓器」とよく言われますが、脂肪肝程度では、「右上腹部の軽い圧痛や不快感」を感じるくらいです。
チリチリと言うか、モゾモゾと言うか、皮膚を何かがはうような痛みとも言えない感覚がある程度で、明確な身体の不調はありません。
また、私の遭遇した例として、「耐えきれない生理痛→ピルの常用→副作用で体重の増加→脂肪肝の併発」というものがありました。
生活習慣だけではなく、薬剤の副作用と言う場合もあります。
何が脂肪肝の原因かを、追求する必要があります。
ちなみに、私も、軽い脂肪肝を持っています。(笑)
原因は、カップラーメンの食べすぎです。(笑)
治療の第一番目の目の付け所は、やはり、①足の厥陰肝経です。
経絡の表裏も考えて、②足の少陰胆経も触ります。
③背部兪穴と④側腹部も治療ポイントです。
①脂肪肝治療の第一番の目の付け所は、やはり、足の厥陰肝経です。
太衝穴や曲泉穴がよくつかわれます。
太衝穴は筋と筋の間をねらいます。
皮膚が薄く、刺すと痛いですが、丁寧ですが大胆に鍼してください。
どうしても痛い場合は、細い針(02番針とか)を用いるなど、工夫が必要です。
患者さんが痛いのなんか気にせず、3番針くらいでブスブスする人もいますけどね…。(笑)
曲泉穴は、普通に刺してください。
両穴とも陰経の経絡なので、基本的には補ですが、経絡に邪が満ちあふれている場合は、寫でも構いません。
臓器としての肝臓の位置関係から、右の経絡や右のツボを優先して使いますが、補助的に、左の経絡・ツボも使ってください。
②経絡の表裏も考えて、足の少陰胆経も触ります。
よく使うツボとしては、陽陵泉穴や臨泣穴ですかね。
陽陵泉穴は、手技としては普通に寫です。
私は手技が邪魔くさいので、置鍼して、寫の方向に針をねじって、強刺激です。
臨泣穴も皮膚が薄く、刺すのが困難ですが、まー、工夫してください。
私は、02番針で、横刺で入れていきます。
肝臓の位置関係から考えて、胆経も、右の経絡や右のツボを優先して使いますが、補助的に、左の経絡・ツボも使ってください。
足の厥陰肝経と足の少陰胆経の表裏関係は、かなり強い結びつきを感じます。
かならず、セットで考えて、治療するときは、どちらも使ってください。
③背部兪穴は、肝兪、胆兪あたりをよく使います。
もちろん、肝兪、胆兪だけではく、筋肉の詰まり具合や硬さなどを見て、膈兪、脾兪・胃兪とその横のツボ(膈関・魂門・陽綱・胃舎・胃倉)を緩めてやってください。
④側副部も治療ポイントです。
足の少陰胆経を利用してください。
右の京門穴・帯脈穴などがよいでしょう。
蛇足的な解説ですが、脂肪肝など、足の厥陰肝経関連のヤマイのとき、よく、「寝違え」のような症状を併発することがあります。
これは、足の厥陰肝経の裏の、足の少陰胆経に「悪いもの」が流れて行って、引き起こされる症状です。
寛骨穴・風池穴・肩井穴などをつかえば、一発でよく動くようになります。