生理の時が一番「熱量」が高く。
そこから一気に下がります(熱量は一番低い)。
そして、排卵期が2番目に熱量が高くなり。
排卵から生理までの期間が、3番目に高くなります(妊娠準備)。
この熱量を知っていれば、多くの情報がもたらされます。
たとえば、「生理と排卵の間なのに、なんだこの熱量は?」となりますし、
「まー、排卵期やし、これくらいの熱量はあるよね。」となります。
もちろん、患部から感じる、邪気によっても診断はつきますが、このメカニズムを頭に入れているかどうかで、その後の治療方針も変わって来ますので、入れておいて下さい。
さて、実際の治療ですが、各論は各論にまかせるとして、おおまかな基本ラインだけ、書いておきましょう。
まず、お腹へ刺鍼します。
この時、お腹の状態が様々ですので、一概には言えませんが、虚あれば補法を、実あれば瀉法をほどこします。
もちろん、乱暴にしては行けません。
瀉法だからといって、乱暴にやるのは厳禁です。
つぎに、背中(腰)に治療もします。
子宮ですから、胃倉穴や志室穴をよく使いますが、よく探って、硬い所が治療ポイントです。
おそらく、瀉法でしょう。
つぎに、足をさします。
基本は、三陰交穴は足三里穴。
ここは、じっくり・ゆっくりやっても良いかもしれません。
基本は、陰経(三陰交穴)は補、陽経(三里穴)は瀉です。
これで、婦人科疾患の治療は終わりです。
ただ、たんなる生理痛や生理不順ではこれだけでも良いですが、病名がついている婦人科疾患では、これだけでは足りません。
刺絡もします。
多くは、第4指と、第5指です。
井穴刺絡です。
たちどころに癒えるかどうか、お試し下さい。