今回取り上げる病名は、エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)の治しかたです。
もちろん、エイズが鍼治療で治るなんて考えておりません。
しかし、病名が分からなくても、原因が分からなくても、果敢にチャレンジしてきた過去が鍼灸にはあります。
ですので、「この病気は鍼灸では無理」とすぐにあきらめずに、チャレンジして欲しいと思います。
エイズは「発病」してからの予後が大変悪い病気のひとつですが、「り患」から「発病」まで時間の余裕がありますので、その間の体調管理や、「死の恐怖」などの不安をやわらげるために、鍼灸の助けを借りられることをおすすめします。
その時に患者さんがあらわしている症状によって、いろいろな対応が考えられ、一概に「こうだ」と治療法を述べることはできません。
以前、アメリカでは「耳鍼」をしていて、エイズの発病を遅らせるのに役立っているというニュースを見たことがあります。
私は耳鍼をしていないので、正直その効果には懐疑的ですが、それでも果敢にチャレンジし、患者さんの不安を取り除き、気分を落ち着かせていることは、すごいと思います。
ぜひ、果敢にチャレンジしてください。